北朝鮮、弾道ミサイル発射 EEZ内の日本海に2発

 【池田郷=ソウル、山口卓】韓国軍合同参謀本部は15日、北朝鮮が同日午後0時半すぎ、中部平安南道陽徳(ピョンアンナムドヤンドク)から日本海に向けて短距離弾道ミサイル2発を発射したと発表した。岸信夫防衛相は同日夜、ミサイルが約750キロ飛行して日本の排他的経済水域(EEZ)内側の日本海に落下したと推定されることを記者団に明らかにした。北朝鮮が国連安全保障理事会決議が禁じている弾道ミサイルを発射するのは3月25日以来。

 北朝鮮は8月の米韓合同軍事演習に強く反発しており、米韓をけん制する狙いがあるとみられる。韓国軍が先週、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の水中発射実験を行ったとの報道があり、これに対抗した動きとの見方も出ている。

 今回の短距離弾道ミサイルについて、韓国軍は高度約60キロを飛行したと分析。3月のミサイルとほぼ同じ高度で、北朝鮮が既に保有している「スカッド」よりも低かった。変則的な軌道で飛ぶため、迎撃が難しいロシア製の短距離弾道ミサイル「イスカンデル」に似た新型の可能性もある。

 北朝鮮メディアは11、12両日にも、日本列島の大半が射程に入る可能性がある新型長距離巡航ミサイルの発射実験に成功したと報道。1月の朝鮮労働党大会で決定した軍事力強化を進める姿勢を鮮明にしつつある。

 菅義偉首相は15日、官邸で記者団に「わが国と地域の平和と安全を脅かすものであり、言語道断だ」と語った。政府は北京の外交ルートを通じ、北朝鮮に厳重抗議。国家安全保障会議(NSC)を官邸で緊急開催し、ミサイルの詳細や北朝鮮側の意図を分析し、米国や韓国など関係国と緊密に連携することを確認した。

 外務省の船越健裕アジア大洋州局長と米国のソン・キム北朝鮮担当特別代表は同日、拉致、核を含む諸懸案の解決に向けて東京都内で協議。船越氏は韓国の魯圭悳(ノギュドク)・朝鮮半島平和交渉本部長とも電話で会談し、連携を申し合わせた。

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