自分で路を拓いた「無頼」の画家 富山妙子さんを悼む 岡村淳

 南米ボリビアの首都ラパスで、画家の富山妙子さんが舗道に座り込むアンデス先住民の女性のスケッチを始めた時のこと。それに気づいた女性は血相を変え、スケッチブックに唾を吐いて引っかいたという。魂を取られると思われたのだ。

 各地の先住民が写真に撮られるのをこうした理由で忌避することは僕も体験しているが、...

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