台風14号、観測史上初めて福岡に上陸 鉄道、航空に乱れ

 台風14号は17日午後7時前、福岡県福津市付近に上陸し、九州のほぼ全域を風速15メートル以上の強風域に巻き込んで通過した。18日には西日本から東日本へ横断する見通し。台風が最初に福岡県に上陸するのは1951年以降の観測史上初めて。強風によってけが人が出たほか、鉄道など交通も大きく乱れた。

 台風は午後10時現在、山口県防府市の南東付近を時速30キロで東に進んだ。中心気圧は992ヘクトパスカル、中心付近の最大風速23メートル、最大瞬間風速35メートル。18日夜には温帯低気圧に変わる見通し。

 気象庁によると、降り始めから17日午後11時までの雨量は大分県佐伯市198・5ミリ、長崎県対馬市の対馬空港164ミリなど。最大瞬間風速は長崎県壱岐市石田34・5メートル▽佐賀市33・5メートル▽福岡市博多区28・3メートル-を記録した。

 長崎県平戸市の平戸大橋では午後1時35分ごろ、強風にあおられてトラックがガードパイプにぶつかり、橋が一時全面通行止めになった。けが人はいなかった。福岡県柳川市では、80代男性が雨戸を閉めようとして転倒、けがをした。

 西鉄天神大牟田線はこの日の夕方に一時運転を見合わせた。帰宅時間に重なり、福岡(天神)駅では運転再開を待つ人だかりができた。久留米市の会社員松川秀己さん(59)は「計画運休してくれたら早めに仕事を切り上げたのに」と不満を漏らした。

 JR西日本は午後から山陽新幹線博多-広島間で計画運休。JR九州は、博多と九州各地を結ぶ特急が一部運休し、在来線でも運転見合わせが相次いだ。航空各社も九州発着便で一部欠航した。

 九州電力によると午後7時現在、福岡県で約90戸、長崎県で約2310戸が停電した。

(梅沢平、竹添そら、福田章)

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