【独自】入学願書に家族職業欄 福岡の通信制サポート校、差別の懸念

 福岡県内の通信制高校のサポート校で、入学願書に家族の職業などの記入を求める不適切な項目があり、県教育委員会が県立学校や市町村教委に注意喚起していたことが分かった。同様の項目は、就職の際の応募用紙などから「応募者の能力や適性とは関係がない」と削除されてきた経緯があり、関係者からは「差別につながりかねない」との声が上がる。

 サポート校は通信制高校の生徒の学習や生活面の支援をする民間教育施設。県教委などによると7月ごろ、あるサポート校が県内の中学校に送ったパンフレットに入学願書も同封されていた。

 願書には氏名や現住所、連絡先、志望学科に加え(1)健康状態(2)賞罰(3)血液型(4)同居の家族の職業・勤務先(5)自宅最寄り図-を記入する項目が設けられていた。同校のホームページによると、書類審査や作文、面接の入学試験が行われる。

 この中学校は、パンフレット一式を生徒に配布した後、これらの項目に気付いて教委に報告した。進学や就職に際し、同様の項目は「選考の条件として不要で不適切な項目。生徒の能力や適性が公正に判断されないことにつながりかねない」とされているが、県教委にはサポート校への指導権限はなく「県立高の入学願書の様式を参考にしてほしいと助言した」(県教委)との対応にとどまった。

 県教委は8月、県立学校と市町村教委に「民間教育施設の入学願書等への適切な対応について(依頼)」とする通知を出した。学校側が配布した場合には「記入内容を含めて学校が認めたものとみなされ、その内容によっては進学・就職上の差別を温存助長することにつながりかねない」と注意喚起し、類似事例の情報提供も求めた。

 サポート校側は「(取材は)お断りします」とし、願書を修正する意向についても「ノーコメント」と回答した。

 (森亮輔)

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