外国人のワクチン予約を古賀市支援

 新型コロナウイルスワクチンの若年層への接種が進むのに伴い、技能実習生など日本で暮らす外国人に予約の仕方を教える支援も始まっている。市内に800人を超す対象者がいる福岡県古賀市は、予約や副反応説明のインターネットサイトに直結するスマートフォン用ホームページ(HP)を作成。市が開く日本語教室で実際に開いて事前説明をしている。

 県内には8万1千人を超す在留外国人がおり、うち技能実習生は1万3331人(2020年度末、出入国在留管理庁データ)。古賀市は在留外国人の約41%にあたる371人が技能実習生で、国籍別ではベトナム人が最も多い。

 同市は昨夏から毎週、実習生たちが仕事を終えた夜に「やさしい日本語教室」を開講。言葉だけでなく交通規則やごみ出しルールなども説明して、暮らしに溶け込む手助けをする。今年に入って「ワクチン接種はいつできるのか」と尋ねられることが増えた。一方、接種に関する情報などが集約されている古賀市のホームページ(HP)について「見たことがあるか」という問い掛けには、「ない」と答える実習生が多数だ。

 厚生労働省をはじめ各地の自治体も多言語での接種説明をインターネット上で発信しているが、外国人が本当に必要な情報を検索するのはハードルが高い。

 古賀市は、必要な情報のアイコンだけをスマホ画面に一覧表示するサービス「すまっぽん!」を利用。ワクチン接種のインターネット予約、副反応説明などのサイトに直結するアイコン12項目を集め、QRコードで配布する方式を始めた。日本語教室に来る実習生にはその場で開いてもらい、市職員が使い方を説明。「友達にも教えてあげて」と、口コミでの拡散を狙う。

 「すまっぽん!」を開発した「イーハイブ」(福岡市)によると、「HPにある外国人向け情報をまとめたい」という自治体からの要望は年々増えており、特に防災情報発信に活用する事例が多いという。

 古賀市では実習生をはじめ外国人の接種が本格化している。担当職員は「高齢者から『私たちの予約のときもこのシステムがあればよかった』という声があった。外国人に分かりやすい仕組みは、すべての人をカバーすることになる」と話す。接種会場にも翻訳アプリ搭載のタブレット端末を置き、当日の対応に備える。

 (今井知可子)

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