「10年後の年収1700万円」中国の大学生は楽観的?

 【北京・坂本信博】中国で来夏卒業予定の大学生たちの就職活動が本格化するのを前に、中国メディアが国内各地の大学生2700人にアンケートをしたところ、回答者の6割超がインターネット業界への就職を希望していることが明らかになった。中国では大卒の平均初任給が日本円で約15万円前後とされるが、回答者の約7割は入社10年後の年収を「1700万円程度」と予想。経済成長が続く中国では、将来を楽観視する若者が少なくないことがうかがえる。

 調査を発表したのは、中国共産党の青年組織、共産主義青年団(共青団)の機関紙である中国青年報。

 同紙によると、大学生に人気の業界は(1)インターネット産業(64%)(2)文化・スポーツ産業(43%)(3)教育産業(41%)-の順(複数回答)。憧れの企業トップ3は、動画投稿アプリTikTok(ティックトック)を運営する北京字節跳動科技(バイトダンス)、電子商取引(EC)最大手のアリババグループ、ネット通販国内2位の京東集団(JDドット・コム)だった。

 初任給(月給)の予想については、2割以上が「1万元(約17万円)」と回答する一方、男子学生の8%と女子学生の3%は、その5倍(約85万円)以上と答えるなど大きな開きがあった。卒業する大学や学部で入社時から待遇が大きく異なる中国社会の格差の広がりがにじんだ。

 ただ、卒業から10年後の年収については、回答者の68%が日本円で約1700万円以上と予想。「給料がなかなか上がらない」とされる日本社会との違いも浮かび上がった。

 「仕事と恋愛のどちらが大切か」という設問には、7割が「仕事の方が大切」と答えた一方、医学系の学生には「恋愛を優先する」という回答が目立ち、工学系の学生には「大変でも仕事と恋愛を両立させたい」と考えている割合が最も多かったという。

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