【動画】なぜかは分からないけれど40年…「看板娘」はレンタルマネキン

 季節に合わせた装いでおめかしした女性に道行く人やドライバーは一瞬、目を奪われる。なぜ、こんな所に座ってるの?

 北九州市小倉北区上到津の県道沿いにある「キスカール美容室」。営業中、店の前に座るこの女性、実はマネキン。でも、顧客や近所の人に愛される“看板娘”なのだ。座り続けて40年以上。まさに本物の人かと見まがう雰囲気が目を引き、気になって来店するお客さんもいるという。店にとっては「頼れる仕事仲間」だ。

 同店の2代目オーナー穴見ひとみさん(69)によると、店は1976年にオープンした。マネキンは先代のオーナーが当初から置き始めたといい、詳しいいきさつや理由は分からないという。

 マネキンはレンタル制で、約3カ月ごとに交換する。2~3週間ごとに穴見さんが服を着せ替え、髪形も変える。毎年12月にはサンタクロースの服やスカート、ブーツも身に着ける。「人形といえど看板娘だから」と、流行のファッションも参考にするこだわりようだ。

 客からは「タクシーの運転手に『お人形さんがいる美容室』と言ったら分かってくれる」「バスからいつも(マネキンを)見て気になって髪を切りに来た」などの声も多く、集客にも大きく貢献している。膝の上にぬいぐるみやバレンタインデーのチョコレートを置いていったり、一緒に写真撮影したりする人もいるという人気ぶりだ。

 息子2人を持つ穴見さんだが「彼女は娘のような存在でもあり、お店で働く大事な仲間でもある。これからも一緒に頑張ってもらわないと」と、マネキンに優しいまなざしを向けた。

 (笠原和香子)

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