福岡3発、九州ダービー完勝 8位浮上、ファンマ3戦連続弾

  ◆明治安田J1第30節 福岡3-0鳥栖(25日、ベスト電器スタジアム)

 福岡のゴールラッシュはここまで2試合連続のファンマから始まった。前半41分、志知からのボールに走り込むと、強靱(きょうじん)なフィジカルで相手ディフェンスを押しのけ冷静にゴール左隅へと流し込んだ。「チームにとっても貴重な先制点を取れたことはうれしい」。負けられない鳥栖との一戦の口火を切り、笑みを漏らした。

 「J1で勝ったことない。今日は勝たないといけない」とコーチから後押しされピッチに向かった福岡の選手たち。前半から闘志をむき出しに球際で勝負を仕掛けた。シュート数では福岡の10本に対して鳥栖は9本と互角ながら、11人全員でコンパクトな陣形を保ち、相手にゴールを割らせない。「形を変えながらボールを動かしてくるので、うまく人数を合わせながら守れた」とDFの奈良は胸を張った。

 後半には前のロングパスを受けた山岸が相手と競り合いながら泥くさく得点。ファンマに並ぶ今季5個目のゴールを決めた。終了間際に追いつかれた前節湘南戦の反省もあったと、その後も攻め続け、渡がダメ押し。ボールを握られながらも粘り強く抑え、一刺しでネットを揺らす。九州のライバルを相手に福岡の真骨頂を見せ、長谷部監督は「全てのことで持っているものを最大出力で出してくれた」と満足そうに振り返った。

 「(ダービーは)他のゲームと違う。勝ち点3は変わらないけれど、一つまた壁を破った」と長谷部監督は大分戦も含め、J1で九州ダービー初勝利を手にした選手たちをたたえた。5年置きにJ1に昇格しながら1年で降格の憂き目に遭ってきた福岡。この勝利で8位に順位を上げ、悲願の「5年周期」打破も見えてきた。 (鬼塚淳乃介)

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