「誇らしい気持ちでいっぱい」首相最後の会見で菅氏が語ったことは

 28日午後7時、新型コロナウイルス対策についての記者会見に臨んだ菅義偉首相は、冒頭発言を「ご支援、ご協力に心から感謝とお礼を申し上げます。皆さん、本当にありがとうございました」と一段大きい声で結び、深々と頭を下げた。第99代首相として国民に語り掛ける機会は、これが最後になる可能性が高い。

 心なしか、穏やかな面ざしで官邸の会見場に入ってきた首相。緊急事態宣言とまん延防止等重点措置の解除を報告し、新規感染者数が急速に減少している大きな要因に、自らが旗を振って進めてきたワクチン接種を挙げた。「このまま進めば、世界でも最も進んだ国の一つになる。(国民に対し)大変、ありがたく誇らしい気持ちでいっぱい」

 昨年9月16日に就任、意気込みとは裏腹に1年余で終わりを迎える短命政権となった。宰相と、歴代最長の在職日数を記録した官房長官の違いを問われると、「最終決定者であるかないか。人々の生活に影響する、大きな判断をしないといけない」。自民党総裁選の投開票日の29日、事実上決する後任者に対しては「健康と、いろんな条件に耐えることが必要だ」とメッセージを送った。

 これまでとほぼ同じ約1時間の会見で首相は、質問に応じる形で自身の政治家人生にも改めて触れた。秋田県に生まれて上京し、地縁血縁がない中で地方議員から一国のトップに上り詰め、「日本は民主国家。努力をすれば総理総裁にもなれるんだ。そうしたことができる国であり続けたいと思う」と話した。首相を引いた後は、一政治家として「こども庁」発足などに力を尽くしたいとした。

 (井崎圭)

関連記事

PR

PR