エンジン以外は木と布…特攻機にされた練習機「赤とんぼ」を追って

 1945年8月の終戦目前、島原半島では「赤とんぼ」と呼ばれる特攻機が飛行訓練を繰り返していた。米軍の九州上陸をにらみ、戦闘機ではなく練習機に爆弾を装着し、自爆攻撃しようとする無謀な作戦。飛行場の一つは、今の島原農業高校(長崎県島原市)付近にあった。社会科教諭として96年、同校に赴任した植木和憲さん(74)=雲仙市国見町=は、住民や元隊員らの証言を丹念に集め、史実を浮かび上がらせていった。

 「赤とんぼ」は、旧日本海軍の「九三式中間練習機」。翼が二つある複葉式のプロペラ機で、橙色の機体からそう呼ばれた。エンジン以外は木と布。「中間」とは中級コースを意味した。機関銃や無線機はなく、時速150キロで飛行した。...

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