緊急事態解除「妥当」でも冬の第6波に懸念根強く あな特通信員アンケ

 福岡県などに出ている新型コロナウイルス緊急事態宣言が30日で解除されたのを受け、西日本新聞「あなたの特命取材班」は、無料通信アプリLINE(ライン)でつながる同県在住の「あな特通信員」にアンケートを行った。解除に関して6割弱が「妥当」と評価したが、感染第6波の到来やワクチン接種後に感染する「ブレークスルー感染」などへの懸念は根強い。

 アンケートは9月29、30日に実施。調査を呼び掛けた約7550人のうち、1009人が回答した。解除について「飲食店や観光業が営業しないと、国の経済が駄目になる」などの理由から、58・0%が「妥当」と受け止めた。一方、「早すぎる」も22・7%おり、変異株への警戒感や、医療体制が十分でない現状を指摘する意見が目立った。

 コロナ禍で不安なこと、困っていることは何か。

 九州一の歓楽街、福岡市・中洲でスナックを経営する女性(51)は「われわれは2軒目のお客さんが多い。午後8時まで営業できても、解除とは捉えていない」と嘆く。営業時間などで優遇される県の感染対策認証店には7月に申請したが、まだ調査も来ておらず、対応の遅れにも不満を抱いている。

 学校現場で活動が活発化することへの不安は根強く、篠栗町の女性(50)は「部活動が再開され、他校との練習試合や大会が組まれる。一気に感染が広がらないか」と心配する。福岡市の観光業の男性(47)は「外国人観光客の受け入れが再開しない限り、厳しい」と苦境を訴えた。

 解除後「最もやりたいこと」を聞くと、「旅行」「複数名での会食」が並んで上位。ただ、自粛継続を含む「特にない」も目立つ。

 ワクチンは「2回接種」80・0%、「1回」6・2%。福岡県は全人口(子どもを含む)に占める2回接種した人の割合を約55%と公表するが、優先接種の医療従事者の数値が一部反映されておらず、アンケートの数値が上回った可能性がある。

 「接種していない」は11・7%(118人)。理由は「副反応が不安」が最多で、「持病やアレルギーがあるから」「予約が取れない」などと続いた。 (竹中謙輔、竹次稔、福間慎一)

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 このLINEアンケートは、多様な意見を聞き取るのが目的。無作為抽出で民意を把握する世論調査とは異なります。

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