「動く集中治療室」エクモカー、福大病院導入 重症者の広域搬送期待

 福岡大病院(福岡市城南区)は重症の呼吸不全で人工心肺装置ECMO(エクモ)を装着した患者の搬送に特化した「エクモカー」を九州で初めて導入した。新型コロナウイルスの患者だけでなく、新興感染症や災害時の傷病者の搬送にも活用できる。報道関係者に6日、公開した。

 「動く集中治療室(ICU)」とも呼ばれ、携帯用エクモを搭載した専用ストレッチャーを載せられる。高容量バッテリーや酸素ボンベ、体調を管理するモニターも用意。車内は救急車よりも広く、医師や看護師ら最大7人が同乗できる。血栓が生じるなどの搬送中の急変にも対応する。

 車両は公益財団法人の助成を受けて約4千万円で購入。さらに約1千万円かけて機材をそろえたという。

 福大病院はエクモを使ったコロナ重症者治療の拠点。佐賀県や北九州市の病院から症状が悪化したエクモ患者を受け入れてきた。ただ、救急車には1、2人しか医師らが同乗できず、治療が限られていた。搬送中に急変する恐れがあり、転院を断念した患者もいたという。

 石倉宏恭救命救急センター長は「搬送中も治療の手を緩めない『攻めの救急』で九州の患者さんを一人でも多く救いたい」としている。

 (下崎千加)

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