年金通知「何もかんも違う」 直方事務所に受給者殺到、あきれ顔

 年金受給者に対して日本年金機構が送った「年金振込通知書」に受給額などの間違いが見つかった問題で、筑豊地区15市町村を管轄する直方年金事務所(福岡県直方市)には6日、受給者が殺到する騒ぎとなった。

 同機構によると今回送付した通知書は、市町村の介護保険料の改定に伴い、保険料を天引きした後の10月の年金支給額が変更された受給者が対象だった。

 「金額は半分以下。基礎年金番号も何もかんも違う。めちゃくちゃ。どうなってんの」

 同事務所に妻とやってきた嘉麻市の70代男性は、6日午前に届いた振込通知書を見て「こんな額じゃ生活できんばい」と驚いた。慌てて事務所に電話をかけたが、全くつながらないまま。らちが明かず、午後2時半ごろ直接足を運んだ。同事務所には同じ目的で大勢の高齢者らが集まっていた。職員からは「通知書には何らかの原因で誤った情報が記されているが、15日の支給日には正しい金額を振り込む」という趣旨の説明を受けたという。

 数年前に運転免許を返納したため列車で訪れたという飯塚市の男性(85)は「ちゃんとした額が振り込まれるならそれでいいけど、それを確かめに来るのは一苦労やった」と話し、JR直方駅までゆっくり歩いて向かった。福智町の男性(71)は「合っていたのは宛先と名前だけ。(通知書に記載された)農協に口座を持っていない。誰か別人の情報が書かれているんでしょう」とあきれ顔だった。

 同事務所では全職員が問い合わせの対応に当たった。斎藤良平副所長によると6日は午前9時ごろから電話での問い合わせが相次ぐようになり、早々に電話がパンク。午後1時ごろからは筑豊全域から受給者が直接訪れ、一時は玄関から人があふれる状態になったという。ホームページで情報発信するなど、誤記を広報する手段がないといい、「大変なご迷惑をお掛けして申し訳ない」と陳謝した。

 記者が事務所を取材した午後3時ごろからの1時間にも、約80人が訪れた。二十数台分ある付属駐車場は常に満車状態で周辺の道路に車が列をなした。下校中の小学生が混雑する車の間を歩く場面も見られた。

 さながら“取り付け騒ぎ”の様相を見せた同事務所。嘉麻市に住む父母から頼まれて訪れた会社員男性(52)は憤った。「せめて早くテレビなどを通じてミスだと教えてくれたら、ここまで来なくてもよかった」

 (坂本公司)

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