「おうち時間」と子どもの近視 視力を守るために、家庭でできること

 コロナ禍で「おうち時間」が増え、スマートフォンやタブレットなどの携帯端末やゲーム機に触れる時間が長くなることで、子どもの視力が低下しているという。防ぐにはどうすれば良いか。福岡国際医療福祉大助教で視能訓練士の潮井川修一さんに聞いた。 (本田彩子)

 最も懸念されるのが近視だ。近視は一般に角膜から網膜までの眼球の奥行き(眼軸長)が伸びることで発症する。成長期を迎える小学校高学年以降に発症することが多いが、潮井川さんによると、近年は「近視人口の増加と低年齢化」が深刻だという。「発症が幼いほど近視の進行も早く『強度の近視』になりやすい」

 強度の近視は網膜や視神経の病気にもつながり、最悪の場合は失明の恐れもある。潮井川さんは「小学校低学年ごろに近視の兆候が表れたら、すぐに眼科を受診して進行を抑える治療を受けてほしい」と話す。

 なぜ近視になるのか。遺伝的要因に加えて、生活環境の影響が大きい。中でも「目と物との距離」は主な要因だ。距離が近いほど、また見る時間が長いほど、眼軸を伸ばす刺激は強まる。スマホなどの携帯端末やゲーム機を使用する際、画面との距離が20センチ以下に近づくことが多いといわれ、極めて近視が進みやすい。

 日中に屋外で過ごす時間が減ることも近視が進む要因だ。太陽光には近視を抑える効果があるとされる「バイオレットライト(波長の短い紫色の光)」が含まれるからだ。「コロナ禍の暮らしは近視を悪化させる環境要因がそろっている」

 子どもの視力を守るために家庭で何ができるだろう。一番良いのは携帯端末やゲームは使わないか、使う時間を極力短くすることだが、現実には難しい。

 「目と画面との距離」を意識して40センチ以上は離そう。スマホやタブレットは手に持たず机の上に立てたり、ゲームはテレビとつないで大画面に映したりして距離を保つ。1日2時間は屋外で過ごすことを心掛ける。日陰や家のベランダに出るだけでも良い。近くを一定の時間見つめたら目を休ませる。目安は20分見たら約6メートル先を約20秒間見る。

 潮井川さんは「子どもは目の疲れを感じにくく、近くのものを無意識に長く見てしまう。保護者が制限してあげてほしい」と話す。

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