【動画】山好き同士で阿蘇の登山道修復「サステナブル登山」

 登山愛好者も参加し、崩れた登山道を修復するイベントが阿蘇中岳登山道であった。環境省阿蘇くじゅう国立公園管理事務所の主催で、子どもを含むボランティア20人が参加。同省レンジャーや地元のアクティビティガイド集団「あそBe隊」メンバーの指導で、約6時間汗を流した。

 登山道は大雨で大きく崩れるほか、人が通っても土が少しずつえぐれて荒れる。環境省などが地元と協力して補修しているが、人手の面などで限りがあるという。3日のイベントは、今回初めて一般の登山愛好者に広く呼び掛け、維持管理への理解も深めてもらう「サステナブル登山」として企画した。

 現場は、砂千里登山口から約1時間半登った南岳付近。修復には現地の石や倒れた標柱の木材などを使う。植生の回復など自然の復元力を利用する「近自然工法」という手法だ。穴を埋めるだけでなく、石の平らな面を上にしたり、登山者の足の運びや雨水の流れまでイメージしたりしながら配置していく。

 熊本市の上村文美(あやみ)さん(44)と守島理佐子さん(51)は、初対面ながら同じ班で意気投合。「修復は誰かやってくれているんだろうなとは思っていたが、実際にやって多くの気付きがあった。山好き同士で、おしゃべりもしながら楽しく作業できた」と満足げ。

 同市の守田愛沙(あきさ)さん(33)も「低山を年に数回登る程度だったが、参加して山への見方が変わった。本格的に登山を始めたくなったし、ちょっとした修復なら自分にできることもあると分かった」と話した。

 一般登山者も口々に「お疲れさま」「ありがとう」と声を掛けて作業の脇を通る。登山口での呼び掛けに応じ、石運びに参加する登山者もいて、参加者たちから歓声も上がった。

 自然公園法では国立公園内の土石採集は禁じられているが、今回は環境省の維持管理活動への協力と位置付けて可能となった。

(堀田正彦)

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