同情買うため土食うしぐさも…「共同富裕」の街に生きる物乞い

【コラム ウオッチ中国】

 北京特派員だった昨夏までの3年間、よく街角で「物乞い」を見掛けた。道端に座って施しを求めるだけでなく、地下鉄で楽器を奏でたり、路上にチョークで絵を描いたりして周囲にアピール。丼の土を食べるしぐさをして同情を買う「土を食う物乞い」もいた。

 こうした人々の背後には犯罪組織があるといわれる。困窮者に物乞いをさせ、稼ぎを元締が巻き上げるのだ。物乞いの多くはスマートフォンから送金を受けられるよう、QRコードの紙を持っていたが、送金先が本人とは限らない。

 「お金を送っても元締に届くんじゃないの?」と歩道脇に座り込んだ男性に尋ねたことがある。...

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