【独自】工藤会主要拠点、北九州市から一掃へ 歓楽街事務所も近く撤去

 特定危険指定暴力団工藤会(北九州市)が同市小倉北区の歓楽街にある、傘下の最大組織田中組の事務所を近く撤去する意向を固めたことが11日、複数の関係者への取材で分かった。工藤会事務所の撤去は、昨年2月の本部事務所や今月8日に解体作業が始まった田中組本部事務所に続く動き。工藤会の“象徴”とされた建物全てが、市中心部から姿を消すことになる。

 関係者によると、新たに撤去されるのは同区紺屋町の事務所で築43年の4階建てビル。工藤会トップで総裁の野村悟被告(74)=一審死刑判決で控訴中=が2004年から土地と建物を所有し、20年6月にいずれも野村被告の親族らに所有権が移った。

 14年9月、福岡県警の壊滅作戦が開始。同11月には県公安委員会が暴力団対策法に基づく使用制限命令を出して以降、原則、組員の出入りが禁じられている。同会に撤去を働き掛けてきた県警も意向を確認している。組織の弱体化による資金力低下があり、事務所の維持管理費などが負担になっていたとみている。

 関係者によると、近く解体作業が始まる見通し。土地の所有権は野村被告の親族らに残ったまま、駐車場として活用する話が浮上しているという。

 田中組は野村被告のほか、ナンバー2で会長の田上不美夫被告(65)=一審無期懲役判決で控訴中=らが組長を務めた経験がある。

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