「真の王者と言われたい」橋本大輝、「キング」の偉業に挑む

夢の架け橋 世界体操・新体操北九州大会①

 体操の世界選手権(西日本新聞社など協賛)が18日に北九州市で開幕し、27日からは同市で新体操の世界選手権が始まる。列島が興奮に包まれた東京五輪から2カ月余り。新たな夢を抱く選手たちがもう一つの最高峰の戦いに臨む。

   ◇    ◇

 夢をかなえた男の渇望は収まらない。東京五輪男子個人総合金メダルの橋本大輝が狙うのは、内村航平(ジョイカル)=長崎県諫早市出身=に続き日本人2人目となる五輪と同選手権の制覇だ。

 「負けたら五輪(の結果)は運(で勝った)と言われる。優勝して、真のチャンピオンは橋本と言われたい」

 体操界では長身といわれる166センチの橋本は、東京五輪でダイナミックな演技を披露してライバルに差をつけた。ただ、完璧とは思えなかった。

 「つり輪が苦手で点数が伸びずに、跳馬で少し着地が乱れた。航平さんはどんな大会でも完璧な演技をしていた」。つま先まで伸ばし、着地を確実に止める。内村の美しい体操を見て憧れてきた橋本にとって満足できる出来ではなかった。

 内村は20歳で初優勝した2009年の世界選手権から同選手権と五輪を合わせて8連覇を達成。国内外の大会で個人総合を40連勝した。「次は大輝がやってくれる。僕が成し遂げてきたことは次の世代がやってくれるだろう」と期待を寄せる。

 現在20歳の橋本にとって「キング」の偉業は高い壁であると同時に、さらなる進化を求める原動力でもある。「僕も航平さんのように憧れられる存在になりたい」と五輪後も演技に集中。9月の全日本学生選手権では重圧をはねのけ、団体総合と個人総合、種目別鉄棒の3冠を達成した。

 追われる立場で初めて迎える国際大会。「他人の期待からくる重圧は『勝手に期待すればいい』と割り切れる。自分の演技に自信を持てば結果は付いてくる」と己との戦いに徹する。 (末継智章)

 橋本 大輝(はしもと・だいき)2001年8月7日生まれの20歳。千葉県成田市出身。千葉・市船橋高3年の19年世界選手権で日本人男子2人目の高校生代表として団体総合銅メダルに貢献。昨年、順大に進学した。166センチ、57キロ。

福岡県の天気予報

PR

開催中

第13回あんぱんパーク

  • 2021年10月21日(木) 〜 2021年10月28日(木)
  • ベイサイドプレイス博多 海側イベントスペース
開催中

第5回写遊会 写真展

  • 2021年10月15日(金) 〜 2021年10月29日(金)
  • まいなびギャラリー(北九州市立生涯学習総合センター1階)

PR