韓国大統領選の与党候補に李在明氏 「日本を追い越し、先進国に追いつきたい」

 【ソウル池田郷】韓国の文在寅(ムン・ジェ・イン)政権を支える革新系与党「共に民主党」は10日、来年3月9日に投開票される次期大統領選の公認候補に京畿道知事の李在明(イ・ジェ・ミョン)氏(56)を選出した。党員や一般有権者の投票による予備選で、一時は最有力と目されていた元首相で党前代表の李洛淵(イ・ナ・ギョン)氏(68)らを破った。保守系最大野党「国民の力」が11月上旬に選出する公認候補と事実上の一騎打ちになる見通し。

 李在明氏は文大統領を支持する「親文派」と距離を置く党内非主流派。弁護士、京畿道城南市長を経て、2018年に京畿道知事に就任した。歯切れのいい発言が持ち味で、対日強硬発言も目立つ。10日、候補選出後に演説し、不動産高騰問題の解消や政界の腐敗根絶を目指すと表明。「日本を追い越し、先進国に追いつき、世界を先導する国をつくる」と述べた。

 共に民主党の予備選は9月以降、全国11カ所で党員投票と一般公募の有権者による3回のオンライン投票を行い、10日に最後のソウルの票を集計発表した。票全体のうち李在明氏は50・29%、李洛淵氏は39・14%を獲得した。ただ、一般有権者による最終3回目の投票では、李洛淵氏が62・37%で李在明氏の28・30%を圧倒。李在明氏は序盤のリードを守り、決選投票を経ずに候補が決まる過半数をかろうじて確保した。

 李洛淵氏の追い上げは、李在明氏が城南市長時代の都市開発事業に絡み、参加業者が出資額を大きく上回る利益を得た疑惑が浮上した影響とみられる。李在明氏の具体的な関与は不明だが、捜査の展開次第で大統領選に波及する可能性がある。李洛淵氏側は予備選について無効票の扱いに異議を唱えており、党内の確執が尾を引きそうだ。

 国民の力の予備選は、前検事総長の尹錫悦(ユン・ソク・ヨル)氏(60)と、国会議員の洪準杓(ホン・ジュン・ピョ)氏(66)を軸に展開。各種世論調査では両氏と李在明氏の支持率が拮抗(きっこう)している。

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