変わるか、沖縄独特の選挙風景 “すがすがしいほど”の違反が横行

 沖縄でカルチャーショックを受けたことの一つに選挙がある。名前を売り込むため、すがすがしいほど堂々と選挙違反を繰り広げているのだ。

 うるま市長選(4月)では期間中、至る所に立候補した2人の名前を記したのぼり旗が乱立。那覇市議選(7月)では、告示前から立候補予定者が車に乗り、マイクを握って投票を呼び掛ける姿もあった。

 むろん、候補者名が入ったのぼり旗を道路に掲示したり、告示前に投票を依頼したりする行為は公選法違反だ。地元の知人に話すと、「日常の風景ですよ。本土は違うんですか」と逆に不思議がられてしまった。

 米軍基地などを巡る保革の激しい対立が背景にあるのだろうか。「戦後長く米国の施政権下にあり、本土とは異なる選挙スタイルが根付いたのかもしれない」と指摘する声もある。

 県内では、来年9月の任期満了に伴う知事選まで重要選挙が続く。違反ポスターなどを規制しなければ、資金力のある陣営が有利になり、選挙の公平性を損なう可能性もある。

 県選挙管理委員会は違反事例を周知する啓発ポスターを作製して対策を強化。9月から2回、衆院選公示前では初めてポスターやのぼり旗の撤去命令を出した。その数は与野党10陣営の計2208件に上った。

 長年続いた選挙スタイルが是正され、政策本位の論争が深まるのか。今月末に迫る衆院選を注視している。 (野村創)

PR

開催中

久木朋子 木版画展

  • 2021年10月13日(水) 〜 2021年10月18日(月)
  • 福岡三越9階岩田屋三越美術画廊

PR