八っつぁん、熊さん、出番だよ。15回目の博多・天神落語まつり

 それでは、毎度ばかばかしいお噺(はなし)で、一席お付き合いを―。秋の大笑いの定番「博多・天神落語まつり」(西日本新聞社など主催)が11月3~6日、福岡、北九州両市の5会場で開催される。15回目の今年は東西の噺家48人が出演。プロデューサーの三遊亭円楽さんらが記者会見し、落語の魅力、高座の舞台裏などを紹介した。ここでは古典落語でおなじみ、長屋の2人にPRしてもらいましょう。お~い! 八っつぁん、熊さん、出番だよ。(日高三朗)

 -八五郎(以下、八) 聞いたかい、熊さん。博多・天神落語まつりは15回目だって。プロデューサーの円楽さんの頑張りには頭が下がるね。

 -熊五郎(以下、熊) そうさ。東西の落語家がそろう大型公演が珍しかった2007年、落語まつりを船出させたんでい。噺家の皆さんも「円楽さんでなければできなかった」と評価は高いぜ。

 -熊 円楽さんに公演を長く続ける秘訣(ひけつ)を聞いたよ。「業界の底上げをしていくには常に話題にされないと。そのために毎回、仕掛けをしてますよ」だって。第一が看板になる噺家を核にすること。次はお客様が「こいつはおもしれい」って、宝探しみたいに思える中堅を起用すること。今回のプログラムも「後へ行けば行くほど面白いのが出てきますよ」って胸張ってたぜ。

 -八 昨年7月には、東京で東西の人気落語家が集まり8公演。チケットはほぼ完売だったって。

 -熊 でも、コロナにゃ勝てないね。チケットを全て払い戻して、客席を半数以下にして開催したんだい。円楽さんも涙をぐっとこらえた。コロナ対策はいい勉強になったってよ。

 -八 江戸と上方の東西交流を功績に入れなくちゃな。落語界は地域や団体、流派が分かれ、一匹おおかみの気風が強い。それをまとめられたのは円楽さんの人柄。自分の利益ではなく業界の発展を願ったから。東西の噺家が、楽屋や打ち上げで意気投合して全国で2人会をやるようになった。交流は広がって落語のレベルアップにもつながっているぜ。

 -熊 円楽さんも「同じ芸をやってる仲間意識みたいなもんが出てきましたよ」ってよ。

 -八 なれ合いじゃない。博多では楽屋にネタボードがあって、誰がどの会場でどんな演目をやっているか分かるんだ。みんなが見て、意識する。「じゃ俺はこの話でお客さんを捕まえよう」って。

 -熊 お客さんもどの会場で、誰の高座を聴くか悩みどころだな。これだけの噺家が集まったのは、「業界の未来のためならノーギャラでいい」って同じ思いだから。わしらも仕掛けが何か見届けようぜ。

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