看護人材育成「令和健康科学大」2022年4月、福岡市に開学

 福岡市東区和白丘に来年4月、看護やリハビリテーション関連の人材を育成する「令和健康科学大」が開学する。九州で来春、新設される唯一の四年制大学だ。系列の専門学校では昨年、新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生し、学生らがいわれなき差別を体験した。運営する法人は「偏見などの問題にも対応できる人材を育てたい」と意欲を見せる。

 開設するのは九州・山口、関東で27の医療系施設を運営する「カマチグループ」の学校法人「巨樹の会」。グループ内の「福岡和白リハビリテーション学院」「福岡看護専門学校」を発展させる形で設置する。

 大学は看護、リハビリテーションの2学部3学科で定員は計220人。専門職が協力して患者に対応する「チーム医療」も学べる。建設中の10階建て校舎には、実践用のシミュレーションセンターを完備。場所は同グループの「福岡和白病院」の隣で、コロナなど進行中の疾病事例を反映させた授業や、連携した臨床実習が可能になるという。

 福岡和白リハビリテーション学院では昨年5月、コロナのクラスターが確認され、教員や学生がインターネットで中傷された。「見えない相手から差別を受ける恐怖が身に染みた」。大学でも教える予定の教員は振り返る。

 巨樹の会看護部門統括の山本智子副理事長は「東日本大震災後、『自分に何かできないか』と看護師を志願する学生が増えた時期があった。同様にコロナ禍に奮起する学生に期待したい」と語った。

(今井知可子)

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