短期決戦の衆院選 立民「政権選択に挑む」 共産「本気の共闘」

 野党は、岸田文雄政権への対決姿勢を鮮明にした。候補者調整により、全国の3分の2以上の小選挙区で与野党一騎打ちの構図に持ち込むことに成功。政権選択選挙に弾みをつけた。

 「くしくも、きょうは150年余り前、徳川幕府が大政奉還した日。10年近く続いた1強による傍若無人な政治を終わらせるスタートラインだ。まっとうな政治へ、ともに変えよう」

 立憲民主党の枝野幸男代表は衆院解散の熱をそのままに、両院議員総会でこぶしを突き上げた。擁立候補数も党単独で総定数の過半数233を超えるという。

 枝野氏は、岸田政権の新型コロナ対策の抜本的な転換や、分配重視の経済対策などを争点化すると強調。「自民党よりも具体的で現実的な政権政策を掲げることができた。政権選択選挙に挑む」と訴えた。

 立民は今回、共産党、れいわ新選組、社民党と共闘態勢を組む。約70選挙区で候補者が重複していた共産との調整は解散直前に共産22、立民3の選挙区で取り下げ、計25選挙区で一本化した。立民幹部は「これ以上ぜいたくは言えない。第三極がなく、(旧民主党が政権を獲得した)2009年以来の二大政党、ガチンコ勝負だ」と息巻く。

 共産の志位和夫委員長も「本気の共闘態勢がつくられたのは非常に重要。この到達点を生かし、新しい政権をつくることにチャレンジしたい」とギアを上げた。

 ただ共闘は一方で波紋も呼ぶ。共産アレルギーが強い、立民の最大の支持母体・連合は、共産にくみした立民候補は推薦を取り消す見解を表明。与党からも「選挙のためだけの談合協力」(安倍晋三元首相)と批判が高まっている。

 共産支持層は、1選挙区2万票といわれる。立民候補が、候補を降ろした共産側とどう距離感を取るかが野党の消長を占う。

 一方、国民民主党は、政策面の違いから共闘には参加しない。玉木雄一郎代表はこの日の会見で「党利党略に基づく自己都合解散」と政権批判した上で、「与野党の議席数が接近し、拮抗(きっこう)するという状況をつくり出して緊張感のある政治を取り戻すことが、選挙の大きな目標だ」と訴えた。

 日本維新の会は、良好関係だった菅義偉前首相の退陣と岸田首相の改革姿勢への不満から、自民に真っ向から挑む方針に転換。片山虎之助共同代表は両院議員総会で「自公政治は、おごり高ぶる。野党の共闘勢力が勝ったら日本はどこに連れて行かれるのか。われわれが勝たなければ駄目だ」と述べた。 (郷達也)

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