新風 “妖精”に活力を 稲木李菜子

夢の架け橋 世界体操・新体操北九州大会④

 新体操団体の東京五輪日本代表は5人中2人が引退を表明し、ともに18歳の稲木李菜子(東京・駒場学園高)=熊本市出身=と今岡里奈(東京女子体大)が加わった。「私たちから明るさをなくしたら駄目。若さでチームを盛り上げたい」と稲木は練習からフレッシュな演技を心掛けて先輩たちをもり立てている。

 五輪は2人とも代表候補の合宿に参加し、大会直前にメンバーから外れた。稲木は「器用に技を出せるのが強みだけど、五輪前は自信が持てなくなっていた。世界選手権では責任を持ってやりたい」と持ち味の正確で速い演技を磨きつつ、チーム一小柄な160センチの体を大きく見せる動きを意識してきた。

 2人の存在は2019年世界選手権の団体総合で銀メダルを獲得しながら五輪では8位に終わった「フェアリー(妖精)ジャパン」に活力を与えている。21日で28歳になるチーム最年長の松原梨恵(東海東京FH)は「元気さがあって技術も高く、すごく刺激になっている」と新たなモチベーションになったと言う。演技構成は変わらないが、山崎浩子強化本部長は「経験値は低いけれど技術は高く、新鮮に感じると思う」と期待する。

 技の数が多い演技構成に焦ってミスを連発した五輪の教訓も生かす。今月初旬にはプロダンサーで俳優の大貫勇輔氏を練習に招き、表現力を重点的に磨いてきた。山崎本部長は「楽しさや切なさ、激しさを表現しないと観客の心を捉えられない。見ている誰かの心を動かし、誰かの未来をつくる大会にしたい」。結果より記憶に残る演技に若手が新鮮さと彩りを添える。 (末継智章)

 稲木 李菜子(いなき・りなこ)2003年4月22日生まれの18歳。熊本市出身。6歳のときにみどり新体操クラブ(同市)で新体操を始める。中学2、3年時にアジアジュニア選手権で日本の団体2連覇に貢献。18年に日本代表入り。160センチ。

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