「通過点」「もっと勝っていかないと」アビ監督と選手が目指す到達点

 ◇明治安田生命J1第32節 神戸1-0福岡(16日、ノエビアスタジアム神戸)

 本来なら歓喜の瞬間のはずだった。福岡はJ1残留を確定させながら、試合は神戸に敗れて2連敗。後半41分に決勝点を許す展開に、長谷部監督は「もう少しのパワーがあれば、引き分けは確実に取れた」と悔やんだ。

 元スペイン代表のイニエスタ、元日本代表の武藤ら個の能力が高い攻撃陣を誇る神戸に慎重に対応した。前節の清水戦は、前半に失点。試合を通して後手に回った。反省を生かし、この試合では粘り強い守備で終盤までゼロで抑える本来の戦いぶりで強豪を最後まで苦しめた。

 今季は序盤にJ1でのクラブ記録を更新する6連勝を達成。その後、5月30日の大分戦から5連敗を喫し、東京五輪による中断を重い空気で迎えた。期間中のミーティングでは、スタッフが作成した6連勝中の好プレーをまとめた映像を確認。球際の激しさで相手を上回る姿を思い返した。

 J1初采配の長谷部監督は丁寧な言葉で選手とコミュニケーションを図るとともに、入念な分析で試合を読む。川森社長は試合後、ロッカールームの雰囲気を確認した後、オンラインでのメディア対応の映像を見ているという。「監督が試合後に伝えたことを選手がそのまま会見で話していることが多くてね。心がそろっている証拠でしょう」と残留の要因を語ってほほ笑んだ。

 「私にとって通過点」。長谷部監督は残留にも感慨を示さなかった。シーズンは残り6試合。目指す到達点はまだ先だ。「もっと勝っていかないと、J1で強くなっていけない」と金森は力を込めた。監督と選手の思いがまた重なった。

 (松田達也)

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