観客制限なしで一時100人超の列…世界体操「ワクチン証明」の現場は

 北九州市で18日開幕した世界体操。会場の市立総合体育館(八幡東区)では新型コロナウイルス対策の行動制限緩和を目指す「ワクチン・検査パッケージ」の技術実証が始まった。ワクチンの接種証明などを条件に、観客数を制限しない「収容率100%」の国際大会。初日は大きな混乱はなかったが、チケットが売り切れ、混雑が予想される日もある。コロナ下、大規模イベント開催の「手本」にできるか-。

 18日は女子の予選が行われ、東京五輪の種目別床運動で銅メダルに輝いた村上茉愛選手らが登場した午後4時前には、入場を待つ100人超の列ができた。

 手指の消毒と検温を済ませ、六つある受付へ。(1)ワクチンの2回接種証明かPCR検査による陰性証明(2)顔写真付き本人確認書類(3)チケット-の確認をスムーズに行うため、スタッフが「3点セットをご準備ください」と呼び掛ける中、続々と入場。書類の確認時間は1人当たり10~40秒ほどだった。

 観客の同市小倉南区の女性(39)は「きちんと確認してくれると安心感がある」。受付責任者によると、陰性証明の有効期限が切れて入場できず、市内のPCR検査機関を案内した例が少なくとも2件あった。

 会場内は原則飲食禁止で、歓声も控えるよう規定。初日の観客は1816人(観客席約2500)で、家族や友人などグループごとに席を詰めて座った。村上選手が床の演技で着地をぴたりと決めると、「きゃー」という歓声と大きな拍手が起こっていた。

 大会は24日まで。21日に個人総合の女子決勝、22日に個人総合の男子決勝、23、24日に男女の種目別決勝がある。国は技術実証で、運用手順を確認し、課題を検証する方針。福岡県福津市の公務員の女性(49)は「再入場のたびに書類の確認を求められるので、決勝など混む日は大変そう。何か方法はないか」と心配していた。

 (後藤希)

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