熊本県、玉名市長選候補者の横顔 24日投開票

 24日投開票の熊本県玉名市長選には、現職で再選を目指す蔵原隆浩氏(56)と新人で元市議の吉田憲司氏(56)の無所属2人が立候補している。両氏の政策や人柄を紹介する。(届け出順)

民間経験基に迅速対応 蔵原隆浩氏(56)=無現

 1期4年を「一番の財産は職員」と振り返る。玉名市ゆかりの「日本マラソンの父」金栗四三(かなくりしそう)が、NHK大河ドラマの主役に決まった年に就任。全庁挙げて関連事業に取り組む中で「全庁態勢」が合言葉のように。新型コロナウイルスへの着実な対応につながった。

 元信用金庫職員で自動車整備会社を市長就任時まで経営。この経験を生かし、コロナ禍の事業所支援では「必要な時期に必要なものを迅速に提供できた」と自己評価する。「困窮する市民の生活支援も併せて継続していきたい」と誓う。

 人口は、国の研究所が2030年に5万7千人に減少と推計。「それを超える6万人を何としても維持する」と高齢者の健康長寿や子育て支援、若者の流出抑止などの政策を掲げる。

 卓球は高校、大学と全国大会に出場した腕前。市長就任で県民体育大会連続出場が途絶えたが、体力には自信がある。2003年、玉名青年会議所理事長に就任した時に掲げたスローガン「未来への責任を引き受けよう」を、その後もずっと座右の銘にしている。

防災力向上へ消防経験 吉田憲司氏(56)=無新

 市議1期の活動を通して「トップのリーダーシップ、まちづくりのビジョンが伝わってこなかった」と立候補を決意した。

 市議になるまで29年間、有明広域消防本部に勤務。小中学校のPTA会長や介護ボランティアにも積極的に従事し「古里への愛着があったからこそ」と振り返る。その延長が市議であり、今回の市長への挑戦という。消防経験を踏まえ、公約の2本柱に「防災力の向上と子ども支援」を掲げる。

 消防時代で思い出すのは、熊本地震で応援に行った益城町の被災現場。つぶれた家屋の下敷きになった遺体と取り囲む家族が見え、部下を行かせた。「もし、部下が二次被害に遭っていたら…。あの時の判断が正しかったかどうか今も分からない」。現場で決断する重さを痛感したという。

 中学から野球を始め、高校ではベンチ入りはならなかったが2度、甲子園に出場。今もソフトボールチームに所属し、フルマラソン参加は11回と、趣味はスポーツ全般にわたる。座右の銘は「報われない努力はあるが、無駄な努力はない」。

 (宮上良二)

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