千賀、CSへ望みつなぐ快投 八回途中1安打9勝目 ソフトバンク、3位楽天と3差

 ◇ソフトバンク6-0ロッテ(19日、ペイペイドーム)

 まさにエースの姿だった。互いに無得点で迎えた六回。無安打投球を続けていた千賀が、先頭の藤岡に三塁へのゴロを打たせた。だが打球を処理したリチャードが一塁へ悪送球。この試合初めて無死から走者を背負ったが、大黒柱は動じない。

 味方のミスをカバーしてこそエースとばかりに、ギアを上げた。犠打で1死二塁とされたが、加藤を153キロ直球で空振り三振。1番荻野への四球後、最後は中村奨を直球で追い込み、鋭いフォークで空振り三振に切った。そこまで1安打だった味方打線は、直後の攻撃で一挙4得点。「柱」としての自覚が、投打をがっちりかみ合わせた。

 当初登板予定だった17日のロッテ戦が雨天中止になり、19日に先発がずれた。この日はメットライフドームで、西武の松坂が引退試合に登板。「僕らの世代は松坂大輔というスーパースターを見て育った」。憧れ続けた右腕との同日登板にマウンドでの気迫は自然と増し、七回まで1本の安打すら許さなかった。

 快挙への期待も高まる中、八回無死から藤岡に不運な当たりの内野安打を許した。続く岡に四球を与え降板。「とにかくチームが勝てればいいとだけ思っていた」。自身2度目の快挙こそ逃したが今季9勝目を挙げ、6年連続2桁勝利に王手をかけた。残り4試合で3位楽天とは3ゲーム差。エースが、クライマックスシリーズ(CS)進出へ可能性を残した。 (倉成孝史)

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