衆院選立候補者の横顔…福岡1区

 19日に公示された衆院選で、福岡都市圏の福岡1~5区には15人が立候補し、各地で新型コロナウイルス対策や地域活性化などについて、論戦を繰り広げている。各候補者の経歴や人柄、政治信条を紹介する。(届け出順)

 福岡1区

「誠実に真っすぐに」

木村拓史氏(35)共産新人

 政治に無関心だった長崎大の学生時代、「狭い視野を広げよう」とカナダに遊学。国際色豊かな人々の生き方に触れ、社会へ関心が芽生えた。

 卒業後に働いたパチンコ店では、長時間労働で睡眠不足の毎日に「労働環境の大切さを痛感した」。親の借金を抱えた人やシングルマザーなど懸命に生きる同僚の姿が目に焼き付いた。

 続く医療機関の仕事を通して「命と暮らしを守るために政治を変える」と決意し、共産党に入党。国の大枠を決める国政に挑み、生きるための労働が報われる社会の実現を目指す。

 趣味は香住丘高で始めたテニス。好きな言葉は「誠実に真っすぐに生きていきたい」。独身。

取り残さない政治を

坪田晋氏(37)立民新人

 ラグビーに熱中していた早大時代。祖父母のみとりを一人で担った母が病を抱えた。支えが足りなかったと猛反省する一方、福祉や医療などの情報が多すぎて取捨選択が非常にしづらい現実に初めて気付いた。

 卒業後は福祉への関心からNPOでホームレスの自立支援に取り組んだ。だが自立までに必要な期間や支援は一人一人違う。総合的なサポートをするために社会保険労務士の資格も取ったが、「現場の声が届く政治にしないと」と思い立ち、初めての挑戦を決めた。

 選挙戦に入り6、5、1歳の3人の子どもと遊ぶ時間がなかなか取れない。妻の理解に支えられながら、「だれも取り残さない政治」とは何かを考え続ける。

意見を聞き主張磨く

山本剛正氏(49)維新元職

 2009年の衆院選で初当選したが、12、14、17年は苦杯をなめた。今回は立憲民主党を離党し、日本維新の会から立候補。「すごく考えた決断。信じてくれた人の期待に応えたい」

 大学時代に日本新党の事務所スタッフとして働き、1993年に細川護熙氏が首相となった政権交代を目の当たりにした。細川氏の地方分権論に共感し「政治の決断で社会は変わる」と政治家を志した。

 学生時代から続けているラグビーで培った体力を生かし、自転車による遊説に力を入れる。「街頭演説で住民の意見を聞いて、自分の主張を磨いた」という。

 東京の家族とは遠距離生活。一人娘は今年成人し、成長に目を細めている。

防災にこだわり続け

井上貴博氏(59)自民前職

 県議に初当選し、最初の議会質問で防災を取り上げたところ、1週間後に御笠川が氾濫。以来、国政へ転じても防災にはこだわっている。「コロナも災害。事務所をあげて困っている住民の声を聞いて回った」

 祖父、父ともに県議を務めた政治家の家系。博多に生まれ育ち、幼い頃から博多祇園山笠に参加し、飲食店や住民らでつくる中洲町連合会の会長を務めたなど、地元では顔が広い。

 3期目に財務政務官を務め、コロナ救済を巡る予算付けでは財務官僚と厳しい折衝を繰り返した。「一人でも救うとの思いだった」

 東京の議員宿舎ではガラス工芸家の長女と一時同居中。長女が作ったグラスで酒を飲むのが息抜きだ。

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