衆院選立候補者の横顔…福岡8、11区

 衆院選の福岡8~11区には計13人が立候補した。生い立ちやこれまでの歩み、人柄、出馬への思いなどの「横顔」を、8・11区と9・10区に分けて紹介する。 (届け出順)

 福岡8区

批判と共に希望語る

河野祥子氏(41)共産新人

 「国政を変えなければ地域の生活は変わらない」。2015年から直方市議を1期務めて痛感した。低所得者にとって、保険料などの負担拡大は暮らしに直結する。公示前から週の半分は街頭で市民の声を聞き、コロナ禍の今、その思いを強くしている。

 麻生太郎氏とは2度目の対決。「この10年の悪政の中心人物。ここから風穴を空けたい」と語気を強める一方で、「批判だけではなく希望を語りたい」と、前向きな主張を心がける。

 小学生の頃から図書館に通い続け、「読書は生活の一部」。愛読書は大学時代に手に取った、哲学者カントが平和論を唱えた『永遠平和のために』。最近も買い直して再読している。

若き日の決意を胸に

麻生太郎氏(81)自民前職

 「俺たちはここに踏みとどまる。決めたからには、地域を良くせないかん」。初当選した1979年の前後、飯塚青年会議所の仲間と酒を酌み交わして語り合った。その決意は、財務相を戦後最長の3205日間務め、自民党副総裁となった今も胸にあるという。

 主要産業の炭鉱が消失し人口流出する地域の浮揚策として福岡、北九州両市とのアクセス強化に注力。8区には数々の道路やトンネルが通った。「これはでかいんじゃないか」と、県が基礎調査に乗り出したJR篠栗線と福岡市営地下鉄の接続の実現にも期待する。

 週に十数冊を読む漫画通で有名。「月20日以上やる」というウオーキングの効果か、歩き姿が様になる。

重鎮に3度目の挑戦

大島九州男氏(60)れいわ新人

 座右の銘は「天道生行(てんどうせいぎょう)」。18歳のとき、車で東北道を走っている最中に「上(天)から降りてきた」という。「天から与えられた道を生きる」と理解して40年以上、心に刻み続ける。

 その道を「麻生太郎と闘う男」を看板に歩む。民主党公認で2003、05年に戦った後、参議院議員2期を挟み、3度目の挑戦だ。

 既存の政治がなし得なかったことを実現できるとして、れいわ新選組と縁を結んだ。春から自ら運転して車で走り回り、会員制交流サイト(SNS)で発信を続けた。「麻生氏への批判の声をたくさん聞く。これまでと全く違うと感じる」

 趣味のテニスはお預け。大好きなトマトを使った手製のスープで英気を養う。

 

 福岡11区

「共感力」で寄り添う

志岐玲子氏(68)社民新人

 「ものごとはね、心で見なくてはよく見えない。一番大切なことは、目に見えない」。中学時代の教科書に載っていたフランスの作家サンテグジュペリの童話「星の王子さま」で、キツネが王子さまに語り掛けた言葉だ。表面的ではなく、ものの本質を見る想像力の大切さを学んだ、原点と言い切る。スペイン、ポルトガルなど各国の翻訳本、王子さま人形も買い集めた。

 教師生活最後の5年間、定時制高校で進路指導を担当し、生徒の悩みを聴き続けた。人の悲しみや、苦しみ、つらさ、痛みへの「共感力」で選挙戦に臨み、弱い立場の人たちに寄り添う政策を訴えていく。座右の銘は「義を見てせざるは勇なきなり」。

派閥の若手育成に努力

武田良太氏(53)自民前職

 この2年間、息つく暇がなかったという。国家公安委員長と総務相を歴任。公務以外で最後に地元へ帰ったのは、総務相就任直後の1度だけ。ただ不利とは思わない。長年、育てあげた強固な支持基盤と、道路整備など数々の地元貢献によって「有権者は評価してくれている」と自信を示す。

 閣僚を経験したことで物の見方が広がった面も。所属する二階派では事務総長に就任。自派閥の仲間を中心に40選挙区で応援に入る。有力議員らの引退で若返った派閥を自由闊達(かったつ)でありながら、事に及んでは結束する集団にと意気込む。

 閣僚の後は派閥の要職と休む暇はない。「1日でいい。パジャマ姿でのんびり過ごしたい」と笑う。

信条は「夢はかなう」

村上智信氏(52)無所属新人

 寺の住職だった父から「人のためになれ」と言われながら育った。「日本を良くしたい」と国家公務員になったが、限界も感じるようになった。「税収や財政を再建し、国のあらゆる課題をクリアする策は経済成長しかない。でも役人では解決できない」。意を決して職を辞し、妻子を東京に残して故郷で政治家を目指したのが5年前だ。

 壁は厚く、前回は落選。でも逆に、闘志に火が付いた。「大学受験は2回、公務員試験は3回チャレンジした。落選1回くらい、なんてことはない」と笑い飛ばす。中学から軟式テニスで鍛えた体力を生かし、4年間走り回り、顔を売り続けた。「あきらめるな、夢はかなう」がモットーだ。

関連記事

福岡県の天気予報

PR

開催中

初めての俳句教室

  • 10月7日(木)、11月4日(木)、12月2日(木)
  • 耳納市民センター多目的棟

PR