福岡2、5、9、10区は自民前職と野党系互角 【衆院選序盤情勢】

 衆院選の序盤情勢を探った共同通信の電話調査に、西日本新聞による取材も加味して福岡県内11小選挙区の情勢を分析した結果、2017年の前回選挙で全11議席を独占した自民が5選挙区でリードする一方、4選挙区では立民や野党系無所属と激しく競り合う展開となっている。

 激戦になっているのは2、5、9、10区。5区は、立民新人と自民前職が横一線。自民は公示直前に公認争いを決着させたが、1年以上続いた分裂状態で支持者間の亀裂は深く、自民支持層は一部が立民に流れ、約3割は態度を決めていない。立民新人は、解散前に擁立を取り下げた共産支持層の約8割を固めた。

 2区は、4度目の対決となる自民と立民の前職同士が互角の戦い。9区は、自民前職と前回希望の党で落選した野党系の無所属元職が拮抗(きっこう)し、共産元職は支持拡大に苦戦している。10区は、自民と立民の前職同士がほぼ横並びで激しく争っている。

 自民と立民の一騎打ちとなった3区と7区は、自民前職がやや先行。野党が候補者を一本化できず、日本維新の会も参戦した1区と4区は、政権批判票が分散して自民前職が一歩抜け出している。6、8、11区は自民前職が引き離している。

 ただ、調査に応じた有権者の約3割は投票先を未定としており、こうした層の動向が終盤情勢に影響する可能性もある。調査では、県内の有権者6887人から回答を得た。

 (黒石規之)

 福岡1~11区の序盤情勢詳報

 31日に投開票される衆院選で、共同通信が実施した世論調査(19、20日)を基に、西日本新聞が取材を加味して、県内11選挙区の序盤情勢をまとめた。自民前職が6、8、11区で優位に立つ。2、5、9、10区では自民前職と野党系が競り合う。調査に回答した有権者の約3割は投票先を決めておらず、情勢はなお流動的だ。 (敬称略)

 1  区 

 井上貴博(自民前職)が先行。自民、公明支持層のともに6割を固める。坪田晋(立民新人)は立民支持層の8割近くをまとめ、無党派層の2割も支持。木村拓史(共産新人)は共産支持層の8割超を固めたが広がりを欠く。山本剛正(維新元職)は維新支持層の5割しか固められていない。

 2  区 

 鬼木誠(自民前職)と稲富修二(立民前職)が激しく競り合う。鬼木は自民支持層の6割を固め、公明支持層の7割超をまとめている。無党派層への浸透がやや弱い。稲富は立民支持層の9割近く、共産支持層の6割近く、無党派層の3割以上に浸透。新開崇司(維新新人)は維新支持層の6割近くを固めるが、他党支持層への広がりを欠く。ただ、無党派層の4割は投票先が未定だ。

 3  区 

 古賀篤(自民前職)が、山内康一(立民前職)を一歩リードしている。古賀は自民支持層の7割を固めたが、公明支持層は3割にとどまる。20代以下~40代の4~5割が支持。山内は立民支持層の8割、共産支持層の8割弱、無党派層の3割をまとめた。若年層の浸透が課題だ。

 4  区 

 宮内秀樹(自民前職)がやや先行。自民支持層の6割、公明支持層の6割超を固める。森本慎太郎(立民新人)は立民支持層の7割超、共産支持層の5割をまとめて巻き返しを図る。阿部弘樹(維新新人)は、維新支持層の7割を固めたが広がりを欠く。竹内信昭(社民新人)は伸び悩んでいる。

 5  区 

 堤かなめ(立民新人)と原田義昭(自民前職)が激しく競り合う。堤は立民、共産支持層のそれぞれ8割を固め、無党派層も4割弱が支持する。原田は自民、公明支持層のそれぞれ5割超を固めている。

 6  区 

 鳩山二郎(自民前職)が自民支持層の7割、公明支持層の8割に浸透し、優位に進める。田辺徹(立民新人)は立民支持層の7割、河野一弘(共産新人)も共産支持層の7割超から支持を集める。熊丸英治(N党新人)、組坂善昭(無所属新人)は苦しい。

 7  区 

 藤丸敏(自民前職)が自民支持層の7割、公明支持層の6割を固め、ややリードする。野党共闘が実現した青木剛志(立民新人)は立民支持層の8割、共産支持層の7割から支持を集め、懸命に追っている。

 8  区 

 麻生太郎(自民前職)が盤石の戦いを進めている。自民支持層の8割、公明支持層の7割を固め、各年代に満遍なく支持を広げた。河野祥子(共産新人)は立民支持層の一部に浸透するが広がりを欠く。大島九州男(れいわ新人)も無党派層の一部に食い込むが苦しい。

 9  区 

 三原朝彦(自民前職)と緒方林太郎(無所属元職)が激しく競り合う。三原は自民支持層の6割と、公明支持層の5割を固める。緒方は立民支持層の7割近くをまとめ、支持政党の無い無党派層の4割にも浸透する。真島省三(共産元職)は共産支持層の7割に及ぶも厳しい。

 10  区 

 山本幸三(自民前職)と城井崇(立民前職)が拮抗(きっこう)する。山本は自民支持層の6割と公明支持層の5割を固めた。城井は立民支持層の9割をまとめ、共産支持層の6割に浸透する。西田主税(維新新人)は維新支持層の5割を固めたが、支持に広がりを欠く。大西啓雅(無所属新人)は苦しい。

 11  区 

 武田良太(自民前職)が自民支持層6割強、公明支持層の7割強を固め、幅広い世代からの支持も受け優位な戦いを展開。村上智信(無所属新人)は無党派層への浸透に苦戦しており、志岐玲子(社民新人)も社民支持層を固め切れておらず、いずれも厳しい戦いとなっている。

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