「理想はペシャワール会」 元外務省課長が語るアフガン支援のあり方

 駐留米軍が今年8月に撤退し、イスラム主義組織タリバンが復権したアフガニスタン。なぜアフガンに民主主義は根付かず、人権や表現の自由に否定的なタリバン政権が誕生したのか。日本の支援の在り方も含め、元外務省中東第2課長の宮原信孝さん(63)=福岡県久留米市=に聞いた。 (聞き手は稲田二郎)

    ◇    ◇

 -タリバンが復権した大きな理由は。

 「国際社会が支援してできたアフガン政府と駐留していた米軍などが住民の支持を得られなかったことに尽きる。部族長や地方長老たちがタリバンであることはままあって、彼らは住民のために外部と交渉してインフラ整備を推し進めるなどしてきた。米軍がやろうとしたのは、武力で住民を守ること。犠牲が多い一方、政府も米軍も復興の果実をもたらさなかった。住民が求めていたのは平穏に暮らすことで、パシュトゥーン人居住の農村部を中心に、地域の文化習慣に合わせた支配を行うタリバンへの支持が増えていった」...

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