初めての雪山【クリアキ・カリブー 栗秋正寿28】

 ぼくが雪山の洗礼を受けたのは17歳の時だった。1989年12月、高校山岳部の冬山合宿で、鳥取県にある大山(だいせん)(弥山(みせん)、1709メートル)に赴いた。「伯耆富士(ほうきふじ)」の別称をもつ美しい山だが、冬場は日本海から吹く季節風をまともに受けるため、気象が厳しく雪も深いことで知られている。メンバーは、ぼくを含めた2年生6人と1年生1人に、顧問の教諭1人の合計8人。テントを張った下山(しもやま)キャンプ場をベースにして、滑落停止などの雪上訓練、簡易テントで一夜を明かすビバーク訓練、ゲレンデスキーなども行ったが、合宿のメインである大山登山は鮮明な印象として残っている。...

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