衆院選立候補者の横顔…福岡4区

 衆院選の福岡4区には計4人が立候補した。生い立ちやこれまでの歩み、人柄、出馬への思いなどの「横顔」を紹介する。(届け出順)    

 福岡4区

教え子の姿が原点に

竹内信昭氏(68歳)社民新人

 35年間、高校教師を務めた。貧しい経済状況で進学を諦め、就職しても劣悪な職場で苦しむ教え子たちの姿を見てきたことが政治を志す原点だ。

 「全ての子どもたちが、自由に学び将来に希望を持てる社会を実現したい」と力を込める。

 教師を退職後も、学ぶ意欲は盛んだ。読書会に参加し、マルクスやヘーゲル、カントの著作を勉強する。「私たちはどんな世界に生きているか考えるのが好き」と語る。

 中学時代にバスケットボールを始め、大学時代には全国大会に出場した経験も。週に2、3回はスイミングプールに通い、25メートルプールを10往復してストレス解消に努めている。

落語議連で事務局長

宮内秀樹氏(59歳)自民前職

 超党派の議員連盟といえばお堅いイメージがつきまとうが、「落語を楽しみ、学ぶ国会議員の会」(落語議連)なるものもある。大学時代、落語研究会の会長だったことから事務局長を務める。「議員仲間と映画を見に行くことも大好き」と笑う。

 東京五輪・パラリンピックでは議員連盟の事務局次長も務めた。「上から押さえつける軍隊式の日本のスポーツ文化が変わるきっかけになったのでは」と大会を振り返る。

 3期目は農林水産副大臣の重責も担った。「海あり山ありで自然に恵まれ、人情豊かな4区の発展に尽くしていきたい」。4期目は自分の政治スタイルを確立したいと意気込む。

命を助ける政治家に

森本慎太郎氏(43歳)立民新人

 心臓付近の大動脈が大きく欠損する先天性の大動脈離断症を患い、高校1年で人工血管を入れる大手術を行った。こども病院での2カ月の入院生活。「前の日に遊んでいた仲良しの子が突然亡くなる。命って一体何だろう」。この思いが政治を志した原点という。「医師は目の前の命を助ける。政治家なら何千人、何万人、何十万人の命を助けられるのではないか」

 趣味は音楽鑑賞、釣り、読書。東京五輪開会式で国歌を独唱した歌手のMISIAさんは香住丘高(福岡市)で同学年だった。「学園祭で聞いたライオンキングの歌は鳥肌が立ちました」。好きな作家は浅田次郎氏。大学まで続けた合気道は初段の腕前。

公衆衛生のプロ自任

阿部弘樹氏(59歳)維新新人

 現役の医師なので街頭演説でも白衣を着るが、もう一つの顔として福津市の金刀比羅神社の神職も務める。10日にあった「御膳(おぜん)座り」神事では、白衣にはかまの装束姿で参拝者を出迎えた。「どちらも大事な仕事」と胸を張る。

 ウィーン大、熊本大大学院で免疫学を研究した公衆衛生の専門家だ。現政権の新型コロナウイルス対策には不満を持つ。「現在のワクチンの効果がどこまであるかは不明。変異株も予測されており、国産ワクチンの開発が必要」と訴える。

 旧津屋崎町長時代には、ウミガメ課を創設するなど環境問題にも取り組んできた。趣味は読書で、芥川龍之介など古典的な日本文学を好む。

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