子どもアドボカシー 軽視せず「声」聴く社会に

大分大福祉健康科学部講師 栄留里美氏

 2年前、親からの虐待を懸命に訴えながら、10歳の少女が亡くなってしまう事件が千葉県で起きた。これを契機に、子どもの意見に耳を傾け、その権利を擁護する「子どもアドボカシー」が注目されるようになった。その実現には、児童相談所や学校などから独立し、子どもの立場だけに立ってその意見を伝える第三者「アドボケイト(代弁者)」の存在が必要だ。英国では、アドボケイトの配置は各自治体の義務となっている。

 子どもには意見表明権がある。日本も批准した国連の「子どもの権利条約」にも明記されている。子どもは自分の気持ちを言ってよいし、大人はそれを重視すべきだ。アドボケイトは、かき消されがちな子どもの声を大きくする「マイク」のような存在だ。もちろんその声は子どもが伝えてほしいことに限られる。...

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