ホークス大勝で名将に花道 工藤監督「若手がすごくよく頑張った」

 ◆ロッテ7-15ソフトバンク(25日、ZOZOマリンスタジアム)

 試合後、ウイニングボールを手渡された工藤監督が三塁ベンチ前へ戻ると、サプライズが待っていた。

 多忙の合間を縫い雨中の球場を訪れた孫オーナーに大きな花束を手渡された。「お疲れさまでしたと言っていただきました」。続いてナインが集まり即席の記念撮影が行われ、満面の笑みを浮かべた。

 8年ぶりのBクラスが確定した23日の楽天戦後、宿舎で選手らを集め今季限りでの辞任を伝えた。「覚悟を決めて今季に臨んだつもりでいます。当然みんなは一生懸命やってくれた。監督としての技量というか力が足りなかった。責任はチームを率いている監督が取らないといけない」。指揮官として7年で5度も日本一に輝いた。球団からは夏以降、複数回にわたり続投要請を受けたが、勝負師として首を縦に振ることはできなかった。

 名将の花道を飾るべく、ナインは躍動した。1点を先制された直後の二回に一挙7得点。四回には工藤監督の下でブレークした栗原が21号2ランを放つなど、いずれも今季最多となる20安打、15得点で優勝争いを繰り広げるロッテを撃破し、敗れし王者の意地を見せた。辞任は一両日中に正式発表され、記者会見が行われる予定だが、この日は自らの口から表明しなかった。「若い人たちがすごくよく頑張ったので」。若手選手の明るい未来を想像しながら、名将がユニホームを脱ぐ。

 (倉成孝史)

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