解体決定のタワマン、偽装ゴムメーカーが取得 協議で合意、異例の対応

 東洋ゴム工業(現TOYOTIRE)が製造した国の性能基準を満たさない免震ゴムが使われ、解体が決まった福岡市中央区の賃貸タワーマンション「カスタリア大濠ベイタワー」の譲渡先が、TOYOTIREだったことが分かった。データ改ざん問題を起こした同社が、マンション所有者となる異例の対応。取得価格は37億4千万円。

 売り主は大和ハウスリート投資法人。今年6月に売却を発表していたが、譲渡先は明らかにしていなかった。マンションは地上30階建て。賃貸可能戸数は215戸で、2006年に完成した。TOYOTIREによると、関係機関との協議で「解体せざるを得ない結論に至った」といい、同社が所有者になることで合意したという。

 同マンションを巡っては今年7月、管理会社名義で居住者に退去を求める通知が出された。住人の一部には、賃料6カ月分の金額を補償費として支払う代わりに来年6月末までの退去を要請している。TOYOTIREコーポレートコミュニケーション部は「解体後のことは申し上げられない」としている。 (布谷真基)

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