長崎は自民3議席、国民1議席うかがう 衆院選終盤情勢

 31日投開票の衆院選を巡り、西日本新聞社は23~26日、長崎県内4選挙区の有権者に電話で世論調査し、取材と合わせて終盤情勢を探った。改選前と同じく自民党が3議席、国民民主党が1議席をうかがう勢いだが、いずれも他の候補を引き離してはいない。調査に応じた人の4割弱が投票先を決めておらず、情勢は変わる可能性もある。

 1区は国民前職がややリードし、自民新人が懸命に追う。国民前職は立憲民主党や日本維新の会の支持層に浸透、自民支持層の2割、公明党支持層の5割も取り込む。自民新人は自民支持層の7割を固めたが、公明支持層は4割弱、無党派層は1割超しかまとめきれていない。共産新人は苦戦。

 2区は前職の父から地盤を受け継いだ自民新人が先行し、比例北陸信越からくら替えした立民前職が追う。3区は自民前職がやや優位で立民新人が追う展開。

 4区は、公示直前まで県議と党の公認を争った自民前職が一歩抜け出す勢いだが、自民支持層を固めきってはおらず、立民新人が激しく追う。

 調査はコンピューターで無作為に発生させた番号に電話し、1622人が回答した。 (泉修平)

 長崎1区

国民西岡氏を自民初村氏が追う

 国民前職の西岡がやや優位に戦いを進め、自民新人の初村が追う。共産新人の安江は厳しい情勢。

 西岡は国民支持層のほぼ全てを固めたほか、立民支持層の9割弱に浸透。初村を推薦する公明の支持層の5割や、共産支持層の4割弱、自民支持層の2割も取り込む。「支持政党はない」とした無党派層からの支持も他候補を上回った。年代別、職業別でもほぼ全ての層にまんべんなく浸透している。

 初村は自民支持層の7割を固める一方で、公明支持層への浸透が4割弱にとどまり、他党支持層からの支持も欠いている。無党派層の支持は2割弱。年代別では40、50、60代で比較的厚く、70代以上で西岡とほぼ互角だった。職業別では自由・自営業や農林水産業などの支持が西岡を上回る。

 安江は共産支持層の6割を固めるが、広がりに欠いている。

 長崎2区

自民加藤氏が一歩抜け出す

 40代の与野党一騎打ちとなった2区では、自民新人の加藤が一歩抜け出し、立民前職の松平が追い上げる展開となっている。

 加藤は自民支持層の9割近く、公明支持層の5割を固めた。地域別では有権者が多い諫早市、地元の島原市で5割前後の支持を集めている。

 職業別では農林水産業の7割以上、正社員・正職員の5割以上に浸透。年代別では20、50、60代からの支持が厚い。

 松平は立民、国民支持層の8割を固めたほか、維新支持層からも6割近くの支持を得た。無党派層では加藤を上回った。地域別では、諫早市、島原市、南島原市で3割前後の支持を得ており、長与町では加藤とほぼ互角。

 職業別では契約社員・アルバイトや専業主婦(夫)の支持が加藤を上回る。年代別では30代の支持が厚く、70代以上にも浸透した。

 長崎3区

自民谷川氏がややリード

 自民前職の谷川がややリード、立民新人の山田勝彦が追う。

 谷川は自民支持層の約6割、公明支持層の5割近くをまとめ、佐世保市や離島の対馬市、壱岐市などで支持を広げる。男女とも3割以上が支持し、年代別や職業別でも他候補に比べ、まんべんなく浸透する。特に20、30代の若い世代や自由・自営業などの支持が目立つ。

 山田勝彦は立民支持層の8割弱を固め、共産支持層の約3割にも浸透、公明支持層の2割強にも食い込む。無党派層の支持は他候補を上回った。主地盤の大村市では谷川をやや上回る。職業別で年金・無職者の支持は谷川とほぼ互角。

 無所属新人の山田博司は自民支持層の1割強、公明支持の2割近くを取り込む。主地盤の五島市では谷川に迫る勢いで、川棚町では2割以上の支持を得る。諸派新人の石本は苦戦。

 長崎4区

自民北村氏と立民末次氏が競る

 自民前職の北村と立民新人の末次が競り合う。北村が一歩抜け出す勢いだが、末次も激しく追い上げる。

 北村は公明支持層の8割に浸透する一方、公示直前まで県議と党の公認を争った自民の支持層は5割しか固めていない。市町別でいずれも他候補を上回るものの、松浦市は2割台、佐世保、西海市で3割台にとどまる。職業別では農林水産業や学生、年代別では20代、50代の支持が厚い。

 末次は立民支持層の8割弱を固めたが、共産、国民、社民支持層への浸透は4割前後。無党派層の支持は北村とほぼ互角だった。職業別では契約社員・アルバイトや自由・自営業、年代別では30代で北村を上回る。

 無所属新人の萩原は自民支持層の1割強を取り込んでおり、専業主婦(夫)や40代の支持が比較的厚い。無所属新人の田中は苦戦している。

(本文敬称略)

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