親父の背中【クリアキ・カリブー 栗秋正寿31】

 1996年3月、会社員だった父は、東京での単身赴任を終えて福岡に戻ってきた。アラスカ登山のために大学院を1年間休学することを決心していたぼくは、父にそのことを話すつもりでいた。

 3月上旬、「親父(おやじ)に話があるから、アルバイトが終わってから帰る」と実家に電話を入れて夜遅くに家に着いたが、歓迎...

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