載りたかった 金子弘子

 午前3時。目覚める。新聞が来ている時刻。階下へ。窓辺のラジオをつける。深夜便で越路吹雪さんの「愛の讃歌」が流れる。外は暗い。街灯が路面を照らし、自動販売機の照明がまぶしい。休刊日だった。神棚と仏壇への日課を済ます。除草も、金魚と亀への餌やりもまだ早すぎる。日記帳の1年前を開いた。

 2020・10...

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