常勝にこだわり続けた名将 工藤監督が退任会見、福岡の思い背負い

 最後はすがすがしい表情だった。工藤監督は7シーズンで3度のリーグ制覇と5度の日本一という栄冠を勝ち取りながら、就任後初のBクラスという成績を受け、潔い引き際を選んだ。

 「けが人が多かったこともあるけど、やりくりするのが監督の仕事。バックアップする選手をつくれなかったことが僕の責任」。勝利にこだわり続けたからこそ、結果に対する責任を受け止めた。最終的な決断は10月初旬。チームが8連敗を喫している時期だった。

 実働29年の現役生活の経験から、それぞれの選手生命を延ばすことを心掛けた。「3年先、5年先にあれをやったからこそ、第一線で活躍できていると思ってもらえるように」。過酷なメニューを課したのも、選手への思いからだった。

 現役時代にダイエーで5年、監督としてソフトバンクで過ごした7年を経て「福岡が僕にとって故郷と言ってもいい」と振り返った。ファンの声援に対しても「皆さんの思いがあったからこそ、ホークスが優勝できた」と感謝を示した。

 来季の巻き返しを図るチームに向けて「苦しい中で試合をやり続けないといけないところもあるけど、勝った時の喜びが帳消しにしてくれる。常に勝ち続けられるように、たくさんの人の思いを背負って戦い続けてほしい」と伝えた。最後まで勝利にこだわる名将だった。 (鎌田真一郎)

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