「お別れ」の後を誰に託すか かけがえのない存在だから

 猫のミーちゃんはキジ柄に赤い首輪がトレードマーク。台所や洗面所、トイレまで、男性の行くところはどこへでも、鈴を鳴らしてついて回った。男性は70代、ミーちゃんもおそらくおばあちゃん。お互いがかけがえのない存在だった。

 福岡県古賀市の古い一軒家。男性は妻を亡くし、長く1人暮らしだった。こたつ布団は掛けっぱなし。妻の残した造花やぬいぐるみが白くほこりをかぶっていた。近所付き合いは途絶え、訪問介護士にもなかなか心を開かない。唯一、ミーちゃんのことは言葉が弾んだ。妻を失い、身投げも考えたが「ミーちゃんがおるけんね、思いとどまったとよ」。ミーちゃんを通じて打ち解けるようになった。...

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