自民議席減でも目標達成 幹事長敗北…参院選控え「辞任ならガタガタ」

 試練―岸田政権始動㊤

 1日未明、自民党本部は異様な雰囲気に包まれていた。

 「自民後退」の情勢報道から一転。自民単独過半数が報じられ、岸田文雄首相は記者団に「政権選択選挙において信任をもらった。これからしっかり政権運営を行っていきたい」と“目標達成”を強調した。

 支持率が低迷した菅義偉前首相から直前に首をすげ替え、大一番に臨んだ自民。安倍晋三元首相の下で巨大化した議席から、ある程度の目減りは織り込み済みだった。

 「ご祝儀相場」を当て込み、野党の意表を突いた選挙戦日程の「1週間前倒し」という奇策に打って出たが、甘利明幹事長を筆頭に、苦戦に追い込まれた重鎮やベテランの姿が目立つ「誤算」もあった。

 選挙戦終盤、地元に張り付いて「地をはってでも当選しなければならない」と声をからした甘利氏。応援で全国を駆け巡ることが求められる幹事長としては、異例の対応を強いられた。

 31日、甘利氏はテレビ番組で「新型コロナウイルス禍で(有権者に)不安や不満がたまっていた」と厳しい表情を浮かべた。その後、記者団に「私の力不足だ。不徳の致すところでありまして…」と言葉を詰まらせた。敗戦の報が流れると、無言のまま党本部を後にした。

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