自民が過半数維持、首相「信任いただいた」 立民減、維新は大幅増

 第49回衆院選(定数465)は31日、投開票された。自民党の獲得議席は、単独で過半数の233を確保し、国会運営を主導できる261の絶対安定多数をうかがう勢いだ。連立政権を組む公明党と合わせると、少なくとも290を確保。岸田文雄首相(自民総裁)は11月1日未明、「政権選択選挙で信任をいただいた。しっかり政権運営、国会運営を行っていきたい」と東京都内で記者団に述べた。

 小選挙区の投票率は、11月1日午前2時現在の共同通信社の推計で55・92%。戦後2番目に低かった前回の53・68%は約2ポイント上回るものの、戦後3番目の低さとなる可能性がある。

 立憲民主党は共産党などとの共闘を進めたが、公示前の110を下回り、野党共闘は不発に終わった。

 日本維新の会は少なくとも38を確保し、公示前の11から大幅に躍進。政権を批判する保守層の受け皿となった。

 自民は小選挙区で、甘利明幹事長(神奈川13区)や石原伸晃元幹事長(東京8区)ら重鎮や閣僚経験者が相次いで敗北した。甘利氏は幹事長の辞意を自民幹部に伝えた。

 自民は九州でも、小選挙区で野田毅元自治相(熊本2区)や山本幸三元地方創生担当相(福岡10区)、原田義昭元環境相(福岡5区)が落選した。

 公明は公示前の29を上回る32議席を獲得した。小選挙区では、斉藤鉄夫国土交通相(広島3区)ら9人全員が当選した。

 立民と共産、国民民主、れいわ新選組、社民の5野党が候補を一本化し、与党候補と事実上の一騎打ちの構図に持ち込んだ約140の小選挙区は、7割で与党側が勝利。立民の小沢一郎・元民主党代表(岩手3区)も選挙区で敗北した。

 立民は、辻元清美副代表(大阪10区)も落選した。

 共産は赤嶺政賢氏(沖縄1区)が議席を維持したが、公示前の12を維持するのは微妙な情勢だ。

 維新は大阪府の小選挙区に擁立した15人全員が当選し、衆院第3党に躍進。単独で法案提出が可能となる21を大きく上回った。国民は公示前の8を上回る10を確保。れいわは、比例代表で2議席を獲得し、山本太郎代表が国政復帰を決めた。

 社民は沖縄2区で議席を死守した。

 「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」は議席獲得が厳しい。

 (一ノ宮史成、御厨尚陽)

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