甘利幹事長後任に茂木氏 外相後任には林芳正氏浮上

 岸田文雄首相(自民党総裁)は1日、衆院選の小選挙区で敗北し、辞任の意向を固めた甘利明幹事長の後任に、茂木敏充外相を充てる方針を固めた。首相は茂木氏と党本部で会談し、茂木氏は受諾した。首相は記者団に「4日に党総務会を開いて正式手続きを行う」と述べた。政府、与党は首相指名選挙を行う特別国会を10日に召集する方針。茂木氏の後任の外相には、林芳正元文部科学相の起用が浮上している。

 茂木氏は首相との会談後、記者団に「党改革を具体的に大胆に進めてほしい、来年の参院選も含めてよろしくと(頼まれた)」と明かした。

 茂木氏は旧竹下派の会長代行。総裁選では首相の支援に回った。首相は主要派閥の一つである旧竹下派の支援を確実にし、党内基盤を強化し、安定した政権運営を進める狙いがあるとみられる。

首相「非正規、子育て世代にプッシュ型の給付金」

 衆院選から一夜明け、首相は党本部で記者会見し、新型コロナウイルス禍に対応した経済対策を11月中旬に策定することを表明。2021年度補正予算案は年内成立を目指す。経済対策の規模は明らかにしなかった。観光支援事業「Go To トラベル」は「安全安心な形に見直した上で再開を検討する」とした。

 一方、首相は「非正規、子育て世代など生活にお困りの方へのプッシュ型の給付金を盛り込む」と強調。給付金を巡っては、公明党が18歳までの子どもに一律10万円相当の支給を公約に掲げている。首相は「自民党の主張と重なる部分もある。できるだけ調整し、支給の範囲を確定したい」と述べるにとどめた。

 コロナ対策では、11月末までに必要な人が確実に入院できる体制を整備▽12月から3回目のワクチン接種を開始▽経口薬の年内実用化―などを盛り込んだ全体像を「今月前半までに」示す考えも示した。

 首相は、国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)の首脳級会合に出席するため、2日に英国へ出発する。就任後、初の外国訪問で、バイデン米大統領との会談も模索している。

 (久知邦、前田倫之)

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