地域文化の発展や向上に尽力、4氏に西日本文化賞【喜びの声を詳報】

 地域文化の発展や向上に尽力した九州ゆかりの個人・団体を西日本新聞社が顕彰する第80回西日本文化賞(西日本新聞文化財団共催)の贈呈式が、文化の日の3日、福岡市・天神のエルガーラホールであった。

 受賞者は、学術文化部門が長崎大大学院熱帯医学・グローバルヘルス研究科研究科長の北潔さん(70)=長崎市、社会文化部門が元鞍手町歴史民俗資料館職員の井手川泰子さん(88)=福岡県鞍手町。若手・中堅が対象の奨励賞は、学術文化部門が九州大都市研究センター長の馬奈木俊介さん(46)=福岡市、社会文化部門が落語家の橘家文太さん(34)=北九州市。

 北さんは寄生虫のエネルギー代謝の仕組みを解明し感染症の治療薬を研究。井手川さんは筑豊の炭鉱で働いた女性たちの聞き書きを著し近代化を支えた女性の証言を次代へ残した。奨励賞の馬奈木さんは国連の持続可能な開発目標(SDGs)の成果指標として期待される「新国富指標」を提唱。文太さんは常設の寄席がない九州に拠点を置き落語文化の定着に奔走した。

 あいさつで4人をたたえた西日本新聞社の柴田建哉社長は、80回目の節目に当たり「喜びや悲しみ、怒りや笑いといった人の多様性を表現する『文化』があるからこそ、人々は希望を抱ける」と顕彰を続ける意義を強調した。

 (本田彩子)

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