『カミサマはそういない』深緑野分著 この世のリアル照らし出す

 独立した7編の短編は、ミステリー色、SF色こもごもである。共通するものは、救いようのないシチュエーション。しかし絶望が描かれ、どこにも明かりが見つからなくても、物語世界の引力に手繰り寄せられてしまう。著者は、どんなに非現実的なことでも、またいかに異様な出来事であっても、細部までリアルで生活感に満ち...

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