鈴木聡美が地元・福岡の世界水泳で狙う種目

 2012年ロンドン五輪で3個のメダルを獲得した鈴木聡美(ミキハウス)=福岡県遠賀町出身=が来年5月に福岡で開催される水泳の世界選手権への思いを明かした。目標の東京五輪出場を逃した30歳は地元で迎える大舞台に向け、新たなスタイルの構築に取り組んでいる。(聞き手・構成=松田達也)

 ―10月末に福岡で来年5月に開催される世界選手権の200日前イベントに出席した。

 「声を掛けていただいたとき、私なんかが、という引け目を感じた」

 ―目標にしていた東京五輪の出場を逃した。

 「割り切れてしまえば活躍はできたと思う。自分とちゃんと向き合えなかった。悩みながらの競技生活は、疲れるのも早いし、回復も遅い」

 ―悩んでいた。

 「学生時代だったらプレッシャーはなかった。今は支えてもらって競技ができていると感じる。そういうことを考えすぎて、メンタルが崩れたのかな…」

 ―福岡での世界選手権は前向きな気持ちになれる要素だったのか。

 「(10月末の)イベントに参加する前、実家で過ごした。01年に福岡で開催された大会のうちわが出てきた。そうか、福岡で開催されるんだなと。出場しないといけないなと。家族や周囲の方との時間を過ごすことで、世界選手権を目指す思いが高まった」

 ―来年3月には選考会が開催される。

 「練習での手応えは感じている。若手のような勢いはないけど、自分はまだまだなんだぞと」

 ―目指すスタイルは。

 「もともとは伸びのある大きな泳ぎが自分の特長だけど、それを取り払うくらいのスピーディーでパワフルな泳ぎにシフトしている。たくさん水をかくので、すごく大変。これって平泳ぎ? そう思われるような取り組みをしている」

 ―狙う種目は。

 「50メートルは確実に決めたい。今は50メートルの爆発的なスピードが必要になる」

 ―目標は明確だ。

 「これまでは、過去の自分にとらわれすぎた。気持ちが整理できて、トレーニングもポジティブになった」

 ―言葉も前向きになったように感じる。

 「多くの方が覚えてくれていることも気付いた。強くならないといけないというか、うじうじしてはいけない」

 ―大舞台が楽しみ。

 「引退とか、そういうことは分からないが、世界選手権を集大成にしたい。地元の大会で歴史をつくりたい」

 ◆鈴木 聡美(すずき・さとみ)1991年1月29日生まれの30歳。福岡県遠賀町出身。福岡・九産大九州高から山梨学院大に進み、2012年ロンドン五輪では女子平泳ぎの200メートルで銀メダル、100メートルと女子400メートルメドレーリレーで銅メダルを獲得。16年のリオデジャネイロ五輪は女子100メートル平泳ぎ、400メートルメドレーリレーに出場。168センチ、62キロ。

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