「一人横綱」照ノ富士、盤石3連勝 重圧なんの、一気に押し出し

 盤石の相撲で三つ目の白星を並べた。照ノ富士が若隆景を一方的に押し出した。「落ち着いてやればいいと思っていた」。動きの速い相手を正面に置き、中へ入らせることも許さず、一気に勝負をつけた。

 白鵬(現間垣親方)が引退し、番付上でも一人横綱となった初めての場所。初日、2日目は危ない場面もあったが、冷静に対処。この日、審判長を務めた錦戸親方(元関脇水戸泉)は「安定している。上半身をうまく使い、下半身はどっしりしている」と評した。

 九州場所に長く君臨したのが白鵬だった。2007~12年の6連覇など9度制し、14年には大鵬に並ぶ32度目の優勝。間垣親方となった今場所は警備担当として花道などから土俵を見守る。自らも闘った一人横綱の重圧を「乗り越えて、一つ一つを経験にしていってほしい」とモンゴル出身の後輩にエールを送る。照ノ富士は「2年ぶりで九州の皆さんを喜ばせたい」と決意をにじませる。

 膝のけがと病気に苦しみ、大関から転落した直後の4年前の九州場所は4連敗して休場。その後、序二段まで番付を落とした。2年前の九州場所は幕下優勝。再起へ加速した。「横綱はずっと目標にしてきたが(当時は)想像できなかった」と振り返る照ノ富士にとって九州場所は、節目の一つになっている。

 「きのうはきのう、きょうはきょう」。信条とする目の前の一番に集中する思いを込めた。 (向吉三郎)

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