政治に温暖化対応訴える 「続ければ社会変わる」 鹿大中村さん

学びのエンジン(2) 

 衆院選の投開票日が迫っていた10月下旬。鹿児島大2年の中村涼夏(すずか)さん(20)は、鹿児島市内の大型商業施設前にいた。

 演説していたのは小泉進次郎前環境相。再生可能エネルギーを活用した農業に触れ、「気候変動対策の強化」を訴えた。その瞬間、並んで立つ自民党候補は聴衆に向け、親指を立ててサインを送った。

 その先にいたのは中村さん。温暖化による海面上昇や災害を防ぐため、脱炭素社会へ転換する必要性を会員制交流サイト(SNS)や街頭で発信していた。

 同じ選挙区の立憲民主党候補とも直接やりとりし、脱炭素に向けた政策を問うた。「野心的に進めたいが、党の方針がある」(立民候補)、「既に国が示している対策を実現するのも難しい」(自民候補)。自身が抱く認識との落差は感じる一方、共に危機感があると知ることができたのは収穫だった。

 2人の演説を聞きに行き、若者と対話する企画にも参加した。一連の働き掛けで、2人が気候変動について口にする回数が増えたような気がする。

 「私が何もしなかった場合よりは、訴えてくれるようになったのかな」。小さな手応えを感じている。

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